2016年8月18日木曜日

『項羽と劉邦』司馬遼太郎 ★★★★★ 

おもしろい。

この人も立花と同じで、知識欲に生きた人ですね。




立花は、キエルケゴールを引き合いにこう言いました。
世界の見方は三種類ある。
①客観的
②主体的
そして、
③自分のなかの世界に降りていき、自己の小宇宙を鏡に現実を捉える。

司馬は1番のタイプの人間ですね。
村上春樹は3番のタイプ。
太宰なんかは2番かしらん。

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中国の歴史には私、とても疎い。
だから導入の一冊にはとても良い小説でした。

『脳を鍛える』 立花隆 ★★★★★

おもしろい。
立花隆の講義を文字に起こしたものです。

人間、みな「賢くなりたい欲」がある。
それを刺激する一冊。



この講義のシラバスは

人間の現在
人間はどこからきて、どこに行こうとしているのか。マクロに見た人類史の総括。自然の中の人間の位置づけ。エコロジーとエコノミー。ポリス的動物としての人間の歴史。人類社会の破綻要因の諸相。終末論の可能性とブレークスルーの可能性。テクノロジーの限界。現代知識社会の変貌と危機。パラダイムの転換。自然はどこまで経営可能か。生き方の問題。倫理学の再構築。大学はなにを学ぶところか。

といったもの。かしこそー。


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実存主義がやったこと。
→論戦を上手く展開するために、今議論されている問題の論じ方は、論じ方そのものが正しくないのだといって、ぜんぜんちがう視点からその問題を論じてみせること。

たとえば「真理は個別的である」とか「真理は主体性においてある」とか。
それまでの哲学は真理は客観的で普遍的だと言う前提のもとでバチバチやってた。

キエルケゴールは実存主義の開祖みたいな人らしー。
『死に至る病』→「絶望」の人ね。


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どんな大思想(といわれているもの)でも、笑ってしまう他ない珍妙な部分があります。

自分のなかに思想を持つことは、そこにある論理的不整合さえも飲み込むこと。








『天才』石原慎太郎 ★★☆☆☆

自民党内部の悶着を田中角栄目線から石原慎太郎が書いた本。
べつにおもしろくない。




幼少期の角栄のどもりの克服のきっかけ。感情の爆発、割れる電球。
『勧進帳』の弁慶、根回しの大切さ。

ここだけはちょっとおもしろかった。


後半の自民党身内ネタはつまんない。


2016年4月23日土曜日

『項羽と劉邦 上』司馬遼太郎 ★★★★☆

おもしろい。





秦当時の人口は五千万と予想される。

あるとき隕石が落ちた。その隕石に始皇帝にとって不吉な文字が書かれていたために、かれは犯人をしらべさせた。が、ついにわからず、このためにかれはその隕石が落ちた付近の人間をことごとく殺してしまった。

皇帝という存在が貴族制度や礼教思想でもって鎧われていなかったために、そういうあんちょくな思いを野望家たちにもたせた。

劉邦は皇帝に対して無用に戦闘的な低更新はもたず、ただむやみにくびをふってうらやましがった。

これらを統御するには法律と刑罰と鞭による統御主義による以外になく、秦は早くからその方式を採用し、法家の国とされた。

元来、旧六国の遺民たちは秦を野蛮国と見、漢民族の血液が薄いと見て軽蔑していた。

北方の漢民族の『詩経』し対し、『楚辞』である。

この断髪一つでも、漢民族と決定的にちがう。
漢民族は髪をながくし、頭上でこぢんまりと束ねている。

北部の漢民族の特徴は、ごく近世にいたるまで水を怖れ、水泳ぎができず。まして江南人の民族的得意芸ともいうべき潜水ができず、逆にそういう所業を野蛮とした。

各地が開拓され、「中国」がはじめて大きな領域を占めるにいたるのはいわゆる春秋戦国時代(B.C.770〜 B.C.221)からである。

楚、呉、それに越はほぼ同民族とみていい。

倭と江南の連中は民族的特製が似てる。

ほとんどの体系はうそっぱちをひそかな基礎とし、それがうそっぱちとは思えなくするためにその基礎の上に構築される体系はできるだけ精密であることを必要とし、そのことに人智の限りが尽くされた。

軍の強弱は各休止期間の能力によって決まる。

二十万、五十万といったような流民の、食を確保しうる者がせけんから大英雄としてあつかわれ、ついには流民から王として推戴されたりする。

頭目の機能は、とりあえずは分配にあった。

この時代、将軍たる者は見るからに躯幹長大で強悍であるか、それとも神人かとおもわせるような異相をもっているか、そのどちらかであることが望ましい。

人の話のどういう場所にユーモアを感ずるかとういうことで、その人間の格調が察せられる、というのが項梁の人間観察のやりかたの一つだった。

無能の相棒というものほど大事なものはない。

他国の内紛に深入りして加担するする者は結局その内紛の直接の影響をうけて自分をも国をもほろぼすことになる

いやな男を位打ちにするというのは、貴族の常套手段であった。

味方の兵数をふやすことが将士の仕事であり、このため、戦いの前に外交上のあらゆる策を弄した。

黄土は植物の成長に必要な鉱質物を多量にふくんでいるのと水もちがいいために農業にもっともよく適して、この大陸に巨大な農業文明をそだてたが、一面、水蝕されやすい。水食されると、ほぼすいちょくの谷壁をつくって陥没し、配置に巨大な穴(あるいは谷)をつくってしまう。


2016年4月10日日曜日

『漢文力』加藤徹 ★★☆☆☆

あんまおもんない。
束田さんのオススメだったけど、なんだかな、という感じ。



作者の恣意が入りすぎてて、漢文を自由に読めない感じ。

『毒と薬の世界史』船山信次 ★★★★☆

おもしろい。
良書。

いろいろな逸話があって創作に良さそう。
いつか読み返したい。

2016年3月31日木曜日

『進化から見た病気』栃内新 ★★★☆☆

まあまあ。

 

サイトメガロウイルスはMHLもどきを持ってる。
それが故にNK細胞に殺されない。
サイトメガロウイルスはMHLもどきをどうやって手に入れたか。
ネズミ、人の共通の祖先からパクってきた?

鬱も進化学的に説明できる。
ニートとか引きこもりも戦争状態なったら出てくるやろな。

天使から翼が生えてるの、構造的におかしい。
手が翼になっているのがフツウ。

明治・大正の新生児死亡率は70%ぐらい。

RNAってなんじゃろ???

つわりひどい人は流産の確率が少ない。

長生き婆さんは、成人した孫が多い。