『ローマ人の物語Ⅲ 勝者の混迷』塩野七生 ★★★★☆
テーマ「歴史」
安定のおもしろさ。
ローマ、ついに無邪気ではいられなくなるの巻。
みたいな感じ。
大きくなりすぎて、国体が変わるの辛い、、、といったところでしょうか。
と言いつつも、まだ、ローマの終わりは見えない。
なんの理由で、どんな終わり方するのでしょうか。楽しみだ。
グラックス兄弟、マリウス、スッラ、ポンペイウス、
というのが「勝者の混迷」時代のローマを追うのに分かりやすい人物の流れでしょうか。
・グラックス兄弟は非業の死で時代に新しい光を入れる。
・その流れを汲んで、マリウスとスッラ一悶着、最大領域、そしてスッラの独裁。
・ポンペイウス、もっともっと最大領域。
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今の日本は、よく「混迷」って表現されますけど、ほんとかな?
もしそーならば、グラックス兄弟みたいな人が今の日本に必要なのかな。
あ、佐藤優とホリエモンはグラックス兄弟かも。
ふたりとも前科1犯やしな。
じゃあ、古い体制を殺す、実力と人気を兼ね備えたスッラが必要なのかな。
今の日本で言えば誰でしょうか、孫正義?橋下徹さん?
うーーーん?違うかー。。。
なんかそう考えると、今の日本はローマ帝国に比べると役者の小粒感が否めない。
だから、やっぱりそれほど日本は別に混迷してないんじゃないの?
というのが今日の結論。
時代が求めてないから役者が揃わないんだよ。
もし、いま板垣退助とか龍馬が生まれたって、小粒ベンチャーの社長やってまーす、とか大いにありそう。
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この本で語られる、戦時と常時のリーダーシップ、が印象的。
元総理の野田さんが就任してしばらくした時に
「常時のリーダーシップでいいと思ってたんやけど、あかんわこれ、戦時のリーダーシップ発揮しな。」
旨のことを言ったらしい。
ほうほう、面白い言葉です。
日本は今、戦時?それとも常時?
佐藤優は「戦時」っていいそう。
Chikirinは「常時」っていいそう。
その人の仕事によって感覚ちがうか。
『働き方革命』駒崎弘樹 ★★☆☆☆
テーマ「はたらき方」
微妙。啓蒙書臭さが鼻につく。
筆者の自己分析の軌跡を追った本。
新書と思って読んでたら、サムい小説みたいでした。