2015年1月12日月曜日

『【立花隆・対話篇】宇宙を語る』 ★★★★☆

毛利衛と司馬遼太郎がおもしろかった。
向井千秋と河合隼雄がおもしろくなかった。


 

毛利衛が宇宙の経験をしてた。
それがスゴイ生々しくておもしろい。
これは想像で言ってるんじゃない、SFじゃない、ほんまの話なんや
って考えたらスゴイ。

印象的な話は、「太陽がスゴイ有害なものに見えた」って話。


宇宙は真っ黒。ほんでところどころに星が見えたり太陽が見えたり、月が見えたり、そんな感じ。
ほんでも、その「真っ黒」っていうのがぼくたち地球におる人間には想像出来なような「黒」らしい。

地球で見る「黒」は光があたってそれが反射してできた「黒」。
でも宇宙の黒は光が反射されない、奥行きのない暗黒で漆黒で真っ暗。
黒の質が違うんですねー。


ほんで、
そのなかに真っ白なエネルギーの塊の太陽が浮いてる。
そんな太陽と暗黒のコントラストも影響して太陽がスゴイ恐ろしく危険なものに思えた。

っていうその毛利衛のスゴイ主観的な感想が印象的でした。




あと、宇宙に人間は進出すべきか否か、っていうハナシもおもしろかった。
立花隆も毛利衛も答えはYESでした。

「なんで地球人から宇宙人になるべきか」、それをみんなにどう伝えるか、
毛利さんはそこに今苦労してるねんて。

曰く、
大航海時代の例で
「ぼく達は新大陸を見つけるべきだ!」っていう喩えより、
「僕達の先祖が水から出てきて今がある。だからつまり宇宙に行くのはそういうこと!」
っていう大きいスパンで話した方が納得してくれる人が多いらしい。