2020年11月4日水曜日

『三体』劉慈欣 ★★★★★

おもしろい。

久しぶりに時間を忘れて、睡眠時間を削って、毎晩楽しく、小説を読んだ。

帯に「オバマ、マークザッカーバーグも絶賛」的なことも書いてて、それも良い。

3冊で6,000円弱使いましたね…!





内容は異星人とのファーストコンタクトもの。


おもしろポイントは、

勝てそうで絶対勝てない宇宙人が敵なところ。

量子の高次元での振る舞いについて、(わかりやすく)触れているところ。

ミステリ(伏線や謎)や、サスペンス(次どうなるのー!)が上手で、

オチが納得いくところ。

全3巻で現在2巻まで翻訳済み。


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この本で刮目すべきは、


「宇宙社会学」の「公理」

その一、生存は、文明の第一欲求である。

その二、文明はたえず成長し拡張するが、宇宙における物質の総量はつねに一定である。

から導かれる「定理」

猜疑連鎖と技術爆発

 

つまり、

宇宙では(文明同士は)食うか食われるかしかないから、私達は宇宙人に出会わないんですよ。

向こうさん(宇宙人)も「食われるかも」と考えてるから、できるだけこちらに存在を明かさないように頑張っていますよ、

という考え方が背骨になっています。


もし頑張ってツっ込むとしたら、「猜疑連鎖」のところで、なぜ異なる文明の共存がありえないか、というところがうまく理解できなかった。

ただ、この定理が背骨なので、それを前提とした物語として読むと、それでいいのだ。面白いのだ。


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第3巻は2021年初夏に発売されるとのことで、

「最後の巻だけ少し時期が空いて、ずっとソワソワして半年ぐらい待つのやだなー」

と思っていたけど、第2巻でだいぶ気持ちいい終わり方した。


ただ、翻訳者曰く、「第3巻が一番好き」で「一番暗い」とのことなので、来年まで生きるのが楽しみ。



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久しぶりにブログを書いた。


『息吹』テッド・チャン

『門』夏目漱石

『形』菊池寛

『皇帝の使者』フランツ・カフカ

『エッセンシャル版 チェンジリーダー』ドラッカー


についても書きたいけれど、書けるかしら。


このブログの空白期間も本は読んできたけど、どーなんでしょう、1年に20冊は読んでるのかしら。

ほんとに一時に比べると減ってるけど、別に悪いことでなはい。

もっと死ぬほど読みたいけど。