おもしろい。
久しぶりに時間を忘れて、睡眠時間を削って、毎晩楽しく、小説を読んだ。
帯に「オバマ、マークザッカーバーグも絶賛」的なことも書いてて、それも良い。
3冊で6,000円弱使いましたね…!
内容は異星人とのファーストコンタクトもの。
おもしろポイントは、
勝てそうで絶対勝てない宇宙人が敵なところ。
量子の高次元での振る舞いについて、(わかりやすく)触れているところ。
ミステリ(伏線や謎)や、サスペンス(次どうなるのー!)が上手で、
オチが納得いくところ。
全3巻で現在2巻まで翻訳済み。
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この本で刮目すべきは、
「宇宙社会学」の「公理」
その一、生存は、文明の第一欲求である。
その二、文明はたえず成長し拡張するが、宇宙における物質の総量はつねに一定である。
から導かれる「定理」
猜疑連鎖と技術爆発
つまり、
宇宙では(文明同士は)食うか食われるかしかないから、私達は宇宙人に出会わないんですよ。
向こうさん(宇宙人)も「食われるかも」と考えてるから、できるだけこちらに存在を明かさないように頑張っていますよ、
という考え方が背骨になっています。
もし頑張ってツっ込むとしたら、「猜疑連鎖」のところで、なぜ異なる文明の共存がありえないか、というところがうまく理解できなかった。
ただ、この定理が背骨なので、それを前提とした物語として読むと、それでいいのだ。面白いのだ。
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第3巻は2021年初夏に発売されるとのことで、
「最後の巻だけ少し時期が空いて、ずっとソワソワして半年ぐらい待つのやだなー」
と思っていたけど、第2巻でだいぶ気持ちいい終わり方した。
ただ、翻訳者曰く、「第3巻が一番好き」で「一番暗い」とのことなので、来年まで生きるのが楽しみ。
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久しぶりにブログを書いた。
『息吹』テッド・チャン
『門』夏目漱石
『形』菊池寛
『皇帝の使者』フランツ・カフカ
『エッセンシャル版 チェンジリーダー』ドラッカー
についても書きたいけれど、書けるかしら。
このブログの空白期間も本は読んできたけど、どーなんでしょう、1年に20冊は読んでるのかしら。
ほんとに一時に比べると減ってるけど、別に悪いことでなはい。
もっと死ぬほど読みたいけど。