2014年11月22日土曜日

再読 まんが『ヒストリエ』 岩明均

ふんとに、おんもしれえズラ。


主人公・エウメネスがカッコイイ。
天才タイプの、参謀タイプの、読書家。

こうやって書いてみると、歴史物にはよく登場するタイプの人かもね。





なにが素敵って、本に対する姿勢が素敵。

小さい頃から本に囲まれて生きてる主人公。
ホメロス、ヘロドトス、トゥキディデス、クセノフォン、etc…
なんかを読んで幼年期を過ごします。




そして『オデュッセイア』が人生の役に立つ、って言います。
それがまずすごい。
言い切れないよねー、フツウ。



『オデュッセイア』の内容をおもしろく話せる、他人に伝えることができる。

古典の内容を他人におもしろおかしく伝えられるってことは、その本のキモを押さえてるってことですもんね。




量もさることながらその読み方、読みの質も、、、

誰にも邪魔されずひとり書を読む……
最も心地よい歩調で世界が広がってゆく
心地よい歩調……大事な点だ
家庭教師なんかに毎日通って来られたらぶち壊し……

いーーーーい言葉。
この言葉を意識しながら読書をしよう。






もうひとつ、主人公エウメネスの夢を



大きな図書館のある町に行く
そこで朝から夕方まで読書三昧  
そこで「知識」とともにさまざまな「疑問」で心が埋まり……
そして旅だ ヘロドトスの如く
 疑問の答えを探る旅に出てみたい……
ヘロドトスよりもずっと遠く
地平線の先の先 世界の果てまで征ってみる……

〈『ヒストリエ』5巻〉 



いやいや、ほんまカッコイイ。

ヘロドトスもそんな旅をしてたのか〜。
たしかデカルトも二十歳で「世界という書物を読むための旅」とかなんとかに出てたよな。


かっこいいズラ。





マンガ『寄生獣』岩代均
も再読しました。コレまた…おんもしろいれす。