佐藤優のおすすめ。
おもしろい。
フツーに笑いながら読んじゃう。
20世紀の動物行動学者。ノーベル賞も受賞してるのね。
カラスや狼や鳩や犬の中に見える人間性がおもしろい。
でもローレンツはそうじゃないって言います。
人間の中に動物性があるからこそ、動物って見てておもしろいんですね。
浮気して駆け落ちするカラス。
キレて手の付けられない鳩。
平和主義のオオカミ。
なんかこういう人って普通に暮らしててもいますよね。
寝とり、浮気、駆け落ち、
キレて手の付けられないネクラ、おたく。
意外と気のいいヤンキー etcetc
この世のどんな出来事も、ヒトっていう動物がはしゃいだ結果、
って考えたら色々見えてくるかも。
マキャベリズムと相性のいい本ですね。
戦争、国際政治をゲーム的にパワーバランスで捉えて考える。
おなじように、人間を1匹の動物として考える。
そういう目線を得るのに秀逸な一冊かも。
あとローレンツの動物に対する目線がステキ。
愛にあふれるけど、どこか冷静。
情熱と忍耐強さ。
相反するものが同時に成立する時、ヒト、モノ、事、って素敵ですよね。
文章に皮肉がめちゃくちゃ効いてて、
作者イギリス人か? と思ったんですけどオーストリア人でした。
オーストリア人ってあんな文章書くんやー笑
ドイツ人はあんな文章書けないだろうなー…( ̄ー ̄)