前半、めええええええっっちゃおもろい。
後半ちょっとなに言ってっかわかんない。
この人は一応「イギリス古典派経済」学者なのねー。
奇しくも3冊連続経済系の本になっちゃった。
なんで今までこの本を薦めてくれる人おらんかってんやろ?
国際政治とかナショナリズムとか、社会保障とか経済政策とか…、
そんなものを考えるに当たってこの人口論は大前提のような気がするんやけど。
マルサスの言いたいことって、
「お腹がすくから人間ナニゴトもがんばっちゃう」
「貧乏人がお腹すくだけでは時代は動かん」
「偉い人もお腹すいたら、時代は動く」的なことですよね?
うんうん、反論の余地ないように思うんですけど。
巻末の日本人学者の解説はなんだか的はずれな気がした。
瑣末な揚げ足取りして、言いたいこと汲み取れてなくね?
ぼくが恣意的な読み方をしてるからかな?
マルサスは少し人間を簡素化して捉えすぎ、ってことを言いたいのかな?
戦争を外交ゲームって捉えたら、なにか見落とす。
恋愛を勝敗で考えたら感動はない。
それと一緒で、人間が性欲と食欲の奴隷って考えたらなんだか駄目じゃん?
ってことなんですかね。
そーいえば、
「昔の学生は、哲学病に罹ってすぐ自殺する」って立花隆が言ってた。
(って、佐藤優が言ってた。笑)
曰く、思想とか哲学は山登りに似てる。
いきなり高い山を登ろうとしたら、死んじゃうよ、呑まれちゃうよ的な意味。
性悪説に立った世界の見方もあんまり多用すると、大事なものを見失う。
マキャベリズムも用心して使わないとね。
ということを巻末の日本人学者は言いたかったのかな。
でもマルサスの覚めた目線は、大事。
性悪説に立ってしか見えないものもあるでしょう。
ただそれに飲み込まれて世間に絶望しちゃダメだけど。
ちなみに、ジム・ロジャーズはこれから食料事業が伸びるて言うてた。
あの人はきっとこんな本読んでるに決まってる。
「これからみんな飢えるよ」っていう意味でそう言うてんのかな?
佐藤優も竹中平蔵も、
ホリエモンも池上彰も、
水野和夫も藤沢数希も、この本に言及してるの見たことないゾ。
読書猿だけや。
これについてはゆっくり考えていこう。
再読の必要あります。