2014年12月1日月曜日

『善悪の彼岸』ニーチェ 訳=中山元 ★★★☆☆

読むんつっかれた。
ニーチェです。




訳者の中山元さんはおなじ光文社古典新訳の『自由の哲学者カント』も書いてたな。
http://mannanka.blogspot.com.au/2014/08/blog-post_75.html
あの本もおもしろかった。

『善悪の彼岸』を訳して、なおかつカントの入門書を書くとかスゴイ人です。




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『先生と私』で、佐藤が尊敬してる先生が
「哲学の本を読む順番には気を付けろ」的なことを言ってました。

ニーチェにハマっちゃったらやばいよ、冷静に読みなさいよ、ということです。





読書猿も「ニーチェ好きやし、全集も読んだけど、…」
という感じでした。
「…」の部分、言わんとしてることは佐藤の先生と一緒ですよね。

単純にすすめるには少し、というか、あまりにも毒が強い、ということですかね。
手の付けられない、斜に構えた、中二病患者になってしまうかもしれない。

読書猿はニーチェの全集読んだ中二病の後遺障害がまだ遺ってる気がする。
そこがいいところなんだけど。







開高健が「読者は難解なものをありがたがる」って言うてた。

それってつまり中二病心をくすぐる、ってことだと思うんです。

冨樫義博なんかほんとにそれが上手い。
ニーチェなんかもきっとそれに近いものがある。