2014年5月26日月曜日

『ローマ人の物語1』塩野七生 ★★★★★


・塩野七生の『日本人へ』という本がおもしろくなかった。
・そんなにローマ人に興味がない。

ということで積ん読していたんですが、おもしろかった。

なにより塩野七生がステキ。
読んでる時にいろんなことが繋がってきて、頭フル回転でした。




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コンサル経験者の文章を読む機会がたびたびあります。

そういうのって正しいんだけど心に響かない、なにより面白くないことがままあったんですが、塩野七生の文章を読んでその理由がわかったような気がします。


独断、決めつけ、皮膚感覚、信仰、好み…

みたいな、書き手のニオイ、的なものが少ないからじゃないかしら。


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ハナシが前後しますが、



佐藤優が他人の内在的論理(どんなふうにモノゴトを捉え考えるか)を理解する基準として

言葉、心、力、行為

の4つを使うといいよ、って言ってました。
その心は、

言ってることは正しいか?論理的か?
良心的か?
実行する力があるか?
行為に一貫性があるか?

ということです。


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コンサルの文章にたまに違和感を覚えるのは、論理的だけれど良心的かどーかがわかりにくいからでしょうか。
塩野七生の文章にはたっぷりの独断と偏見がありながらも、それを裏付ける理論と経験があるように読みました。
結局ボクの好みに過ぎないのかもしれませんが。



論理的整合性にとらわれ過ぎて、自分の信念みたいな根拠の無いものを語るのを怖がり過ぎると、人を動かせないのかなー



でも、逆もまた然り。

松下幸之助の『道をひらく』は詩みたいで、幻滅して途中で読むん諦めた。




要はバランス?