『知的再武装』 池上彰・佐藤優 ★★★☆☆
ぼちぼち。
この本では45歳、60歳をターニングポイントとして話を進めていきます。
わたし自身、60歳になった時のことはまだあまり考えられないけれど、
45歳は、どんな仕事をしているのだろう、
という点で興味関心を持てます。
「45歳」という歳がどういう意味合いでターニングポイントかと言うと、
45歳までに蓄積したものしか、それ以降、発揮出来ませんよ。
45歳からは新しい世界感を獲得してそれをアウトプットすることはできませんよ。
というような意味合いでした。
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とはいえ、結局この本で一番印象的なのは、雑談レベルの
60歳で知的な世界に興味を持てるかどうかで、
人生後半の豊かさ変わりますよ。
古典までとは言わないけど、ひとまず文語の世界にまで読書領域を広げることが出来ると、
読める文献が広がってお得やでー。
という流れで
古文や文語文に関する参考書関係を紹介しているところ。
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2人の経験談も入り混じってて面白い。
池上彰曰く「夫婦二人でクルーズはおすすめしない(息が詰まるので)」とのこと(笑)
佐藤優曰く「睡眠時無呼吸症候群は医者のハナシちゃんと聞くべし」とのこと(笑)
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あと、編集が良かった。
目次も丁寧に作られてて、
とめどない2人の対談を、うまいことぶつ切りにしてまとめてた。
注釈とかもこまめに入ってて、好感が持てました。