2014年8月26日火曜日

『レバ刺しの丸かじり』東海林さだお ★★★☆☆

シリーズ35作目。
なんかこの巻テンション低いような気がする。
1,2,3作目と違ってなんだか覚めた目線が面白いっちゃおもしろいんですが、やっぱなんかちがうかも。



これを読んでから夜食にとりかかるの大好きです。









『私の生活流儀』本多静六 ★★★★★

この人おもろい。まじリスペクト。
すごいのに肩肘張ってなくて、友だちになりたいじーさんNo1です。
かわいい。



読んでる時に、
この人と渡部昇一は、学者という点で共通点もあるけど、パーソナリティーの部分で決定的になにかがちがうなー、
となんとなく思ってたら「あとがき」を渡部昇一が書いてて笑った。



なにが本多静六の素晴らしいかって、おもしろいとこ。
でも、なんでおもしろいかっていうのが難しい。
謙虚で、毒を吐かなくて、優しいからかな。
ほんとに好々爺という言葉がよく似合う、素晴らしい人物です。

ぼくは『暮らしの手帖』が好きなんですが
この人の書く本は、それに似た感じがあります。
日々の生活を丁寧に生きているからかな?

この本読んでたら、働きたくなる。




そして、もうひとつ。
孔子のこの言葉って、自分が今どこにいるかを考えたらおもしろい。

子曰く 「 十有五にして学に志し 三十にして立ち 四十にして惑わず 五十にして天命を知る 六十にして耳順い 七十にして 心の欲する所に従いて矩 のり を踰えず」。


志学はーーー
「謙虚に学ぶ姿勢」ってことですよね。
…クリアしたかなー?


それ以外はまだまだです。



孔子という君子が30才で「而立」(自立、独立)、ってのがおもしろい。
意外とかかるんもんなんですね、孔子さんでも。

ぼくは、経済的にも精神的にも「自立」、と解釈しました。

うーーーん経済的な自立はできそう、メドも立つ。
でも精神的な自立ってムズい。


方法がイマイチつかめない。
妬み、嫉み、僻み
自己顕示欲、勝利欲。
なんて気持ちがぼくにはたくさんありますが、そんなものの克服に「而立」がヒントになりそうな気がする。


「不惑」。めっちゃ強そうな言葉。
妬み嫉み僻みからの完全開放までもう少しって感じ。


「知命」
これはもうイジワルな心から開放されてる感じがする。
タモさんのような余裕を感じる。


「耳従」「従心」はまだ先すぎてなかなか、なかなか。
意訳すれば、心が荒立たない。そして、楽しみながらも度を過ぎない。
といったところでしょうか。


よくできた言葉です。