この人、佐藤優と聖書に関して共著出してたり
マツコ・デラックスと共著出してたりしてる。
マツコ・デラックスとの共著では、マツコよりずっとおもしろい良い文章書いてた。
前半は風俗嬢体験レポみたいなん。
男は、単純に精液を出しにくるんじゃなくてアタマのなかのエロい妄想を実現しに風俗にくる。
って書いてた。
女が理想の王子様を探してるみたいに、男は空想のエロい女を探していますよね。
そんな性的欲求に苛まれている男の姿って、哀れで惨めで、ちょっとかわいい。
そういう目線が中村うさぎにもあるように思う。
後半は中村うさぎのフェミニズムが熱を帯びて展開されてる。
この人のフェミニズム論はホントに切実。
女はいつでも心の何処かに「男に暴力で勝負したら負ける」という恐怖感を持っている。
これって絶対あるし、めちゃくちゃデカい影響及ぼしてそう。
もしなにか、例えば今地震がおきて
極限になれば、この横に居る男にレイプされるかもせえへん
っていうのが全然ありえなくないもんね、女の人にとっては。
だからって男は、女は、ぼくはどーすればいいんやろ、なにができるでしょう。
多分おそらくぼくはこのまま男権主義を貫いていくのかな。
中村うさぎは、買い物中毒になったり、ホストにハマったり、整形しまくったり
それこそなんか風俗に行きまくってる男に似てる。
それを本人は「私という病」に自分が罹ってるって表現して、このタイトルです。
結局「私という病」は自己顕示欲だ、という風に中村うさぎは結論付けてました。
けどそれはなんかありきたりで意外性のない答えだなと思った。
ページ数が無くなって結論を急いだ感があったなぁ。
うさぎさんの病理の根っこはどこにあるんだろう。