2014年6月15日日曜日

『夢十夜』夏目漱石 ★★★★☆

おもしろかった。
夢の内容を文字に起こすってむずかしいですよね。



どんな面白いゆめでも、他人には説明できない。
でも漱石が見た夢は、文字でもおもしろい。





『江戸川乱歩氏に対する私の感想』夢野久作 ★★★☆☆

ふーん。
江戸川乱歩、読んだことない。
いい江戸川乱歩ガイドでした。いつか手にとってみよう。









『野火』大岡昇平 ★★★★★

開高健が好きなんです、というハナシを教授にしたら、
「キドくん、大岡昇平の『野火』は読みましたか?」ということでした。
読んでません。

なので読みました。
おもしろい。



前半はつまらない。
でもそのおかげで後半のありえない苛酷さがなまなましい。

オチがよくできてたなーーー
もしこれが自伝的小説なんだったら、あまりにも、恐ろしかったところです。
小説でよかった。

大岡昇平は人殺したことあるのかな?
ヘミングウェイは人を殺したことがあるんだろうか。
ティム・オブライエンはひと、殺してないよね?



あーーー、おそろしー。
禁忌(タブー)に近づく恐ろしさをすごく生々しく表した作品です。
人生で一番顔しかめながら読んだ本かも。大好き。