『夢十夜』夏目漱石 ★★★★☆
おもしろかった。
夢の内容を文字に起こすってむずかしいですよね。
どんな面白いゆめでも、他人には説明できない。
でも漱石が見た夢は、文字でもおもしろい。
『江戸川乱歩氏に対する私の感想』夢野久作 ★★★☆☆
ふーん。
江戸川乱歩、読んだことない。
いい江戸川乱歩ガイドでした。いつか手にとってみよう。
『野火』大岡昇平 ★★★★★
開高健が好きなんです、というハナシを教授にしたら、
「キドくん、大岡昇平の『野火』は読みましたか?」ということでした。
読んでません。
なので読みました。
おもしろい。
前半はつまらない。
でもそのおかげで後半のありえない苛酷さがなまなましい。
オチがよくできてたなーーー
もしこれが自伝的小説なんだったら、あまりにも、恐ろしかったところです。
小説でよかった。
大岡昇平は人殺したことあるのかな?
ヘミングウェイは人を殺したことがあるんだろうか。
ティム・オブライエンはひと、殺してないよね?
あーーー、おそろしー。
禁忌(タブー)に近づく恐ろしさをすごく生々しく表した作品です。
人生で一番顔しかめながら読んだ本かも。大好き。