これが古典と呼ばれる作品とそうじゃない本との違いかしら。
でも、やっぱこの本はおもしろい。
古典は読めば読むほど、噛めば噛むほど味が出る
と巷では言われておりますが、そんな作品をぼくも用意したいものです。
それはさておき
池谷裕二と、中村うさぎの会話キャッチボールが素敵。
どんどんおもしろいハナシが出てくる。
これはお互いに尊敬があるからこそ成り立つねんな。
まえがきで池谷裕二はこんな風に中村うさぎを表現します。
自分の「実存」をえぐる視線をここまで冷静に持ってる方はそういません。表面的な娯楽性と哲学的なメンタルトラベルを両立させる「離人症」すれすれののバランス感覚―一度お話してみたいと惹かれれていました。
めっちゃいい言葉やなー。
中村うさぎの聞き上手、池谷裕二のおもろい話。
そして2人の気持ちいい態度、関係。
いい本です。
でも、再再読はもうないかな。
それでいい。