2014年11月18日火曜日

再読『脳はこんなに悩ましい』中村うさぎ 池谷裕二 ★★☆☆☆

なんか二回目読んだら、感動そんなにないな。
これが古典と呼ばれる作品とそうじゃない本との違いかしら。
でも、やっぱこの本はおもしろい。



古典は読めば読むほど、噛めば噛むほど味が出る
と巷では言われておりますが、そんな作品をぼくも用意したいものです。





それはさておき


池谷裕二と、中村うさぎの会話キャッチボールが素敵。
どんどんおもしろいハナシが出てくる。
これはお互いに尊敬があるからこそ成り立つねんな。

まえがきで池谷裕二はこんな風に中村うさぎを表現します。


自分の「実存」をえぐる視線をここまで冷静に持ってる方はそういません。表面的な娯楽性と哲学的なメンタルトラベルを両立させる「離人症」すれすれののバランス感覚―一度お話してみたいと惹かれれていました。

めっちゃいい言葉やなー。








中村うさぎの聞き上手、池谷裕二のおもろい話。
そして2人の気持ちいい態度、関係。

いい本です。



でも、再再読はもうないかな。
それでいい。